
息子のMT-09SPの慣らしが終わったのことで、少し借りて乗ってみた。灯火類は当然のようにすべてLED。ヘッドライトはプロジェクタの2眼で、Lowで片側、Hiで両側が点灯する。昼間なので明るさは確認できなかった。

888㏄3気筒クロスプレーン(CP3)エンジンで120馬力。6速で上下のクイックシフター付。リアサスはオーリンズ。振動は4気筒と2気筒の中間ぐらいで、どちらかといえば4気筒よりかな。ただ、昔に乗った直列4気筒のようなスムーズな感じではなく、ちょっとザラザラ感が残る。逆に低回転からの加速は2気筒のような力強さがあると思う。クイックシフターはショックがなく変速できるが、意識しないとクラッチを使ってしまう。また、”STREET”モードでもスロットルOFF時のエンブレがちょっと強い印象。

フロントサスはカヤバ製、ブレーキはマスター・キャリパーともブレンボ。とてもよく効く感じ。乗り心地は特に問題を感じなかった。

エンジンの下に弁当箱のようなマフラーが付いている。排気口は下向きで、排気音が地面に反射して聞こえる演出らしい。

右にセル/キルスイッチとモード切替スイッチがある。走行中でもクラッチを切った状態だとモード変更が可能。プリセットは”SPORT”、”STREET”、”RAIN”の3つで、そのほかに2つカスタム設定を記憶できる。”SPORT”は一番レスポンスがよくてかなり鋭い加速、鈍った体だとついていけない感じ。”STREET”でも十分な加速。低速で乗りやすくしている設定とのことと。”RAIN”はアクセルを開けた時の反応が穏やかな感じ。徐々にパワーが立ち上がるので、パワー不足の印象はない。

左の集中スイッチ。中央のジョイスティックでメーター画面を操作する。その下のウインカースイッチは少し変わっていて、方向を押すと点灯、もう一度同じ方向に押して消灯になる。慣れるまで少し時間がかかった。右上はクルーズコントロールのON/OFFボタン。ONにしてレバーをSET/-側に倒すとその時の速度を維持する。速度はRES/+とSET/-で1km/h刻みで調整可能。ブレーキをかけるかアクセルを開けるまたはOFF側に強く推すと解除する。播但道や中国道のような空いている高速道路では便利。クラッチはワイヤー式だがスロットルは電子式(エンコーダ?)になっている。

中国道安富PAで名物?ホルモン焼うどんの昼食。

山陽道→播磨道→中国道を回ってきた。燃費は約27km/L(ハイオク)だった。
最新の大型バイクで馬力もあり、車重194kgと軽いのでかなり速く、取り回しも楽でコーナーも軽快。初期型はじゃじゃ馬でちょっとしたタイミングでフロントが浮いたりしたらしいが、熟成が進み電子的にもかなり制御されているようだ。若いうちならすごく楽しいと思うが、”SPORT”では体と目が付いていけない感じ。車体が軽いので初心者や年寄りでも”STREET”や”RAIN”などに抑えれば問題なく乗れるが、性能をかなり余らせるのでもったいない気がする。私の場合は250㏄で十分だな。