クリッピングポイント ハイカムシャフトST-1D


 ノーマルのカムシャフトは中低速が強くて乗りやすいが、7000回転から上昇が遅くなり8000回転で頭打ちする感じ。ギアが4速しかないし、125ccなのでドコドコ坂を上る感じではないので、もう少し回ってほしい。というわけで、今度はクリッピングポイントのハイカムシャフトST-1Dを入れてみた。写真の一番上がノーマル、真ん中がSP武川N-15、下がクリッピングポイントのST-1D。

 レビューなどを見ると、以前に付けていたSP武川のN-15とノーマルとの中間的な特性のようだ。ノギスなので参考程度だが、カムの最大径(山の高さ)を計ってみたところ、
 Nomal : IN 32.6 EX 32.4
→サービスマニュアルでは、IN 32.657-32.897 EX 32.481-32.721
 N-15 : IN 33.0 EX 33.0
 ST-1D : IN 32.8 EX 32.6
となっており、カムの高さを見てもST-1DはノーマルとN-15との中間的な特性のようだ。SP武川N-15はリフト量が高いのでパワーも出やすいのだろう。その代わり、実用上問題ないかもしれないが、バルブスプリングのへたりや、各部の摩耗も大きくなる傾向にあるはず。ST-1Dはノーマル+0.2mmのリフトのようだ。

 少しテスト走行して1速で引っ張ってみたところ、ノーマルよりは1000回転ほど高く、9000回転程度までは回る感じ。中低速は3000~4000回転でアクセルを少し開いた際、ノーマルではグッと前に出る感じがするが、ST-1Dではあまり感じられなかった。N-15はパワーバンドが明確に6000回転以上とわかるが、ST-1Dではそれほど明確ではないので、中低速の落ち込みはそれほど大きくないのだろう。その代わり、N-15ほど高回転は伸びないのだと思う。

 あと、レビューの中にはシリンダヘッド辺りから「ピヨピヨ」という音がするというものがあったが、私のからはそのような音は出なかった。また、セルでの始動で「回らない」という事象も今のところ発生していない。

 デコンプ付きのハイカムとしては安価だし、SP武川製ほどは高回転型でないので、ツーリングならちょうどよさそうに思う。しばらく使ってみて、坂道などでのギアのつながりなどを確認してみたい。

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