ドライブベルト交換


 2月末の車検(とタイヤ交換)から帰ってきた頃から、アクセルON/OFFのパーシャル状態のときに、「キリキリ」といった感じの異音がするようになった。ベルトの鳴きかと思ってシリコングリスを塗布してみたりしたが、少しマシになるものの解消しない。ドライブプーリーを点検したところ、ワッシャが遊んでいて締まっていない状態だった。ただし、ナットのカシメ部分は溝と一致していたので、ナットが緩んだわけではなさそうだ。とりあえずナットを締め直すと、音はしなくなった。回り止めの溝の位置から、1/8回転ほど締め込んだことになる。ネットで調べてみると、割とよくある異常らしく、ナットの締め付け不足が原因らしい。最悪の場合は軸が摩耗して交換が必要になり、エンジンをばらすので大事になってしまう。


 普通のバイクだとチェーンはフレームの内側を通っているので、ベルトのように後で接続できない場合はスイングアームを外さないと入らない。ベルトの交換は考えていたが、BOLTはいろんな部品が部品が重くて大きいので二の足を踏んでいた。ところが、スイングアームのところをよく見ると、フレームの外側にベルトがあるので、リアサスを外せば交換できそう。4万7千kmほど走行しているので、この機会にベルトとドライブプーリーを交換しておくこととした。


 ナットはカシメ部分を起こして、ベルトを張ってタイヤを押さえながらインパクトレンチを使うと楽に緩む。


 カバー類とリアサスを外せばベルトも外れる。


 新品のプーリーとワッシャを装着。幸いスプラインにガタはないようだ。ワッシャはコニカルスプリング(皿バネ)タイプで、”OUT”と書かれた方を外に向ける。


 新品のベルトを装着。サービスマニュアルを読むと、これも装着方向が指定されていた。


 ナットも新品。締め込んだ後、シャフトの溝に沿ってカシメておく。WR250Rのドライブスプロケットのナットも同じタイプだった。


 張り調整後、リアサスとカバー類を取り付けて完了。少し走ってみたが、異音などはなくスムーズ。これで当分は走れそうだ。

カテゴリー: BOLT, メンテナンス パーマリンク