iGPSPORT BSC100S


 ツーリングでの走行記録(ログ)はGarmin製のGPSナビを用いて取得ている。CT125のときはetrex20xを使うことが多いが、スイッチ部の樹脂が劣化して破れたりして、かなりくたびれてきた。また、元々登山用の製品で乾電池で長時間作動することが前提なので、動作もかなりもっさりしている。(WR250Rで使っているZUMO660も、登山用でないのに動作は遅いが…)最新機種もあるが、あまり変わっていないのに並行輸入の英語版でも3万円程するので、購入する気にならない。
 中国製の安価なサイクルコンピュータが出回ってきており、スマホと連携して走行ログが取れるようなので購入してみた。機種はAmazonで評判のよさそうなiGPSPORT BSC100Sで6,000円ほどだった。


 本体、USBケーブル、マウント、説明書が入っている。説明書は最小限の記述しかない。Webサイトで情報をあさってみたが自転車乗りの人が多く、各種センサーとの接続や記録の精度などの話題が多く、あまり役に立つ情報は得られなかった。とりあえずスマホアプリを入れて接続して使ってみたところ、なんとなく使い方がわかってきた。


 バッテリー内臓で充電はUSB-Cケーブルを使う。車体への取付けはGarminの自転車用であるレックマウント互換になっている。


 本体を起動してスマホアプリにBluetooth接続。ログはアプリでcloudにアップロードしたり、メールに添付して送ることができる。ファイル形式はFIT、GPX、TCXに対応している。普段使っている轍WadachiはGPXとTCXを読込むことが可能。


 画面のレイアウト変更もアプリで行う。ただし、ディスプレイはドットマトリックスではないので、数字の位置や大きさは決まっており、表示項目のみ変更できる。自転車用なのでエクスサイズ系の表示が多く、バイク用としては不要な項目が多い。ログ取りが主目的なので速度と高度を表示させている。


 Garminとの比較のため、両方を取り付けて近所を走ってみた。設定で自動記録をONにしておけば常にログを取ってくれるようだ。なお、電源ONでの立上りや衛星の補足はかなり早いようだ。一応、USBケーブルを接続しているが、バッテリーの表示には変化がなく、電源ONでの充電が行われているか不明。充電していなくても、バッテリーの持ちは公称40時間なので、1日で切れることはなさそうだ。


 走行記録。青がiGPSPORTで赤がGarmin。ほとんど差がないように見える。ポイント数もiGPSPORTが407、Garminが483で大差はない。なお、iGPSPORTのGPXテータは時刻が9時間進んでいたので、時刻変更ツールで修正した。面倒なのでファームウェアかアプリのアップデートで対応してほしいところだ。


 拡大したところ。たまたまかもしれないがトンネル出口の反応はGarminの方がよかった。それ以外はiGPSPORTの方が道に沿っているように見える。

 走行ログを取る目的であればBSC100Sは安価で、スマホに接続してデータ転送できたりして便利。しばらく使ってみて問題がなければ、何度も現役復帰してきたetrex20xもついに引退かな。

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